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プロジェクトについて

割箸の誕生

吉野地方で主に製造されている割箸:杉小判箸/杉天削箸/杉利久箸/杉卵中箸/桧元禄箸/桧天削箸  『割箸』は、明治の初め頃、吉野杉材で作る樽の材料の端材が捨てられるのを惜しんで考案されました。最初に考案されたのは、丁六わりばし、小判型わりばしです。元来、箸は一膳二本になっており、「洗って何度も使用できる」ものでした。しかし、この洗って何度も使用できる、という事が「おもてなしの席」において、ふさわしくないのではないだろうか?と、考えられました。そこで、「未使用の証」をもった箸、として『割箸』は誕生しました。

割箸の知恵

マイ箸ブームの到来などにより、「非エコ」に見られがちな『割箸』。しかし、国産の『割箸』は、木材加工の際に生まれる、端材や残材、また、森を健全に育てるための間引きといわれる作業から生まれる間伐材など、本来「ゴミ」となってしまう木材から作られています。吉野町の『割箸』において、『割箸』のために伐採される木は一本もないのです。割箸は日本の「おもてなし」の精神と「知恵」によってできた、日本の傑作プロダクトの一つなのです。

割箸の現在

国内の割箸生産量の都道府県別割合:奈良県70%/石川県15%/北海道10%/その他 5% 日本国内で年間約二五〇億膳使用されるという、割箸。しかし、現状その九割以上が外国産の木材で製造されています。それはコストという経済的な側面からの結果と言えます。しかし今、奈良県吉野町では、こんな時代だからこそ原点に立ち返りたった一本の割箸に未来を変える力があると考える気運が生まれ始めています。 データ出所 日本林業調査会(林政ニュース)